「 怪異 」、其れは現実には有り得ないような不可解な事象を表した言葉。
最近の人間は何処か忙しく、怪異が動いても、目立とうとしても、昔は飛び退いてくれても、今ではもう無視するだけ。
そんな時世が続き、すっかり忘れ去られた怪異達は考えた。
「 人間を使って私たちの存在を知らしめたら良いじゃん 」
これは彼等の、いわば自作自演だ。
__ そして、日本は怪異の街と化した。
至るところで見えないポルターガイストが起き、人が突然居なくなる等という事件も頻発している。
そんな中、これを起こした張本人である怪異達は人間に近づく。
「 ねえ、私たちと契約してみない? 貴方、最近の事象を恨んでいるでしょう。貴方と私なら、解決できると思うの 」
其れに騙され自作自演に巻き込まれた人間は「 祓人 」と呼ばれ、誰からともなく集まり始めた。
__ そうやって 出来た組織「 祓怪部 」。彼等は今日も終わらない怪を祓う。